笏谷石の造形3
阿弥陀来迎二十五菩薩石仏
(西教寺)
滋賀県大津市坂本5-13-1
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大津市坂本の日吉大社参道から北へ2qに天台真盛宗総本山西教寺がある。朝倉氏が帰依した真盛上人が中興した寺で、現在も江戸時代再建の本堂をはじめ豪壮なたたずまいが見せている。その西教寺には、笏谷石製の美しい阿弥陀来迎二十五菩薩石仏がある。 本堂前方西側の納骨堂の裏側の一段高い石垣の上に、阿弥陀如来を中心に、不動・天部など計27体の石仏が並んでいる。阿弥陀如来に随行し、笙や横笛・琵琶・琴などを奏でる二十五菩薩を軟質な青緑色の笏谷石の特色を生かして精緻に彫った秀作である。 天正12年(1584)に、近江栗田郡の富田民部進が、幼くして没した息女花清妙蓮童女のため、極楽浄土を願って、造立したもので、その旨を記した刻銘がある。 |
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