吹浦十六羅漢岩
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山形県飽海郡遊佐町吹浦岬 明治元年 | ||||||
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遊佐町の吹浦(ふくら)漁港の北の岬にこの磨崖仏がある。地元・海禅寺の第21代住職寛海和尚が、海難事故でなくなった人の供養と海上の安全を祈り、岬の海岸の岩に元治元(1864)年から明治元(1868)年にかけて彫ったという磨崖仏で、海岸の岩に釈迦三尊、十六羅漢など22体が厚肉彫りされている。 厳しい日本海の荒波や雨や風雪にさらされてきたためか、風化が激しく、もっと古い時代のものに思えた。磨崖仏自体は必ずしも優れた作とはいえないが、風雪と荒波にさらされた奇岩・奇石と日本海の美しさが、この磨崖仏を引き立たせている。道路が広げられたため、コンクリートに囲まれた羅漢もあり、時代の流れを感じさせる。 |