頭塔北面菩薩座像及び一侍者像

 北面の第一段の西端の石仏は、蓮台上に坐す菩薩形像と合掌礼拝する一人物が表された小型の薄肉彫り像である。南面、西面にも同じような供養あるいは礼拝合掌する一人物を 配した如来座像の小型の薄肉彫り像がある。
 奈良国立文化財研究所の「史跡頭塔発掘調査報告 2001年」ではこれらの像を華厳経入法界品にもとづく普財童子の善知識歴参図と解釈し、北面像の主尊は弥勅菩薩、合掌礼拝する一人物は善財童子としている。