日光開山堂六武天石仏

栃木県日光市・輪王寺開山堂裏       江戸時代初期

仏岩と六武天石仏

梵天

東照宮の眠り猫




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 日光輪王寺開山堂の裏の通称「仏岩」と呼ばれる岸壁の下に6体の石仏が腰下や膝下を地中に埋めて立つ。向かって右から帝釈天・四天王(持国天?)・梵天・不動明王・四天王(増長天?)・四天王(広目天?)で、「六武天像」とよばれるている。

 江戸時代の石仏としては出色の出来ばえである。特に梵天と帝釈天は端正な顔で、クローズアップで撮った横顔はどことなく、薬師寺の聖観音などの天平時代の金銅仏を思わせる。手が欠損しているため、尊名が断定できないが、肩を張った鎧姿の体躯の3体の四天王は力強く、石仏とは思えない精巧な表現である。

 おそらく、石仏の専門の石工だけではなく、本格的な仏師がかかわった石仏ではないだろうか。

 

 

               アクセス

鉄道・バス 東武日光線「とうぶにっこう」駅・JR「にっこう」駅よりバス「神橋」下車徒歩15分          
自動車 東北自動車道「宇都宮IC」から日光宇都宮道路「日光IC」をおりて6km

 




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