正南椿尾地蔵磨崖仏         室町時代末期〜江戸初期
・奈良市南椿尾町             
・アクセス ・JR奈良駅西口、近鉄奈良駅より「米谷」行きバス乗車、「椿尾町」下車。

・名阪国道五ヶ谷天理インターを下り、県道187号線を西へ約2q。
 「椿尾町」のバス停付近の道の上手に立っている地蔵石仏横の細い道を登ったところに地蔵岩がある。地蔵岩には地蔵・阿弥陀の双仏・阿弥陀・梵字仏・五輪塔・宝篋印塔・など合計43点が刻まれていて、五輪塔に江戸初期の「元和元(1615)年」の刻銘がある。地蔵岩の右上の地蔵像が最も大きく、作風もよい。船型の彫り窪みをつくり、錫杖と宝珠を持った厚肉彫り地蔵立像である。岩肌に藤の木が巻き付いていて、野の仏らしい風情を見せている。