八井内地蔵磨崖仏 天文23(1554)年 室町時代 |
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・ 奈良県桜井市八井内 | ||
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談山神社近くの八井内という集落のはずれ、不動延命の滝の近くに大きな岩に「破れ不動」と呼ばれる室町後期の不動磨崖仏がある。その不動磨崖仏から 少し離れた民家の横に丁石と大きな岩に彫られた地蔵磨崖仏がある。 大きな岩の突き出た下の面に左手で宝珠を持ち、右手で錫杖を斜めに持つた像高92pの地蔵立像を半肉彫りしたもので、像の横に天文廿三(1554)年の紀年銘がある。丁石の隣には「南無阿弥陀仏岩」と刻まれた石碑が立っている。顔をはじめ衣紋の表現など形式的で写実性に欠けるが、岩持つ迫力が魅力ある石仏にしている。 |
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