長岳寺奥の院道地蔵石仏   貞和5(1349)年   南北朝時代
・奈良県天理市柳本町          
・アクセス ・JR桜井線「柳本駅」下車、東へ徒歩30分。または天理駅から奈良交通バス「桜井駅北口」行き、桜井駅からは奈良交通バス「天理駅」行きに乗り上長岡(かみなんか)で下車。 東へ徒歩20分。

・西名阪「天理」ICより、国道169号線を南へ6.7q。崇神天皇陵手前の三差路を左折、東へ約250m、左折して100m。長岳寺駐車場または天理市トレイルセンターに車を置き、東へ徒歩10分。
 長岳寺奥の院は長岳寺から登山道を3.5qほど歩いた山の中にあり、鎌倉時代の優れた不動石仏がある。その奥の院へ行く登山道の道脇に、柳本墓地地蔵石仏とよく似た作風の地蔵石仏が置かれている。

 高さ1mほどの花崗岩の自然石を船型の彫り窪みをつくり、蓮華座に坐す、宝珠と錫杖を持った地蔵菩薩を半肉彫りしたもので、貞和5(1349)の紀年銘がある。柳本墓地地蔵石仏や弥勒丘弥勒石龕仏とは30年ほど隔たっているが善教作風の濃い地蔵石仏である。近くには同じ作風の阿弥陀石仏もある。