三谷地蔵石仏         建武2年(1335)   南北朝初期
・奈良県桜井市三谷             
・アクセス ・近鉄大阪線「榛原」駅下車。奈良交通「針インター」行きバス乗車、「並松」下車。南へ徒歩3.3q。

・名阪国道「福住」ICより国道25号線を南へ0.3q。「福住」交差点で左折し、広域農道を南東へ3.2q。交差点を右折し県道38号線を南南東へ0.8q。左折し、南東へ0.8q。三差路を右折し南へ1.8q。
 寝地蔵の脇に立つ地蔵石仏で、船型光背を造り、錫杖と宝珠を持つ像高108cmの地蔵を厚肉彫りをする。建武2年(1335)の紀年が光背に刻まれている。寝地蔵に比べると力強さに欠けるが、表情はおだやかで美しい。 光背面に10個、地蔵の種子「カ」を刻んだ月輪がある。
 
 昔、力持ちの男が寝地蔵を起こそうとしたが及ばず、代わりにこの地蔵を造立したという伝説がある。