松本地蔵石仏            鎌倉時代後期
・ 奈良県磯城郡田原本町松本396             
・アクセス ・近鉄田原本線「但馬」駅下車、徒歩南へ20分。

・西名阪道「法隆寺」ICから、県道5号線を南へ3.4km、「寺戸大橋西詰」交差点を左折。県道14号線を東へ1.7q。交差点を右折、南へ0.7qで松本の集落へ。集落の南の松本寺の門前。
 奈良盆地のほほ中央部、曽我川と飛鳥川に挟まれた集落、田原本町松本に鎌倉後期の地蔵石仏がある。集落の南にある松本寺の門の横の地蔵堂に安置されていて、花崗岩製。

 高さ142pの船型光背を背負った像高92pの丸彫りに近い厚肉彫りの地蔵立像で、左手で宝珠を持ち、右手で太い柄の錫杖を斜めに持っている。頭光背には蓮華文をが刻まれ、納衣のしわも細かく丁寧に表している。光背上面と左右に地蔵の種子「カ」の月輪が五個、刻まれていて、本体と共に六地蔵を表している。穏やかな面相の六頭身の整った姿の地蔵石仏である。