空海寺地蔵十王石仏 室町時代 |
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・奈良県奈良市雑司町167 | ||
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空海が草庵を営み、空海作の「阿那地蔵尊」を本尊として石窟に安置したのにはじまるとされる寺院で、俗に「穴地蔵」と呼ばれている本尊の地蔵石仏は秘仏で60年に一度の公開。
本尊の地蔵菩薩石像は 俗に「穴地蔵」と呼ばれている。 その空海寺の本堂の前に高さ180pの船型光背を背負った厚肉彫り地蔵十王石仏が蓮華座の上に立っている。光背の左右に浮き彫りの十王像を配している。地蔵の像高は133pで白毫寺や新薬師寺の地蔵十王像とは違い錫杖・宝珠の地蔵像である。他の地蔵十王石仏と同じく、地蔵尊によって地獄からの救済を願って造立されたものである。 台石や線香立石に矢田山・矢田地蔵尊等の刻銘があり、もとは大和郡山の矢田寺(金剛山寺)にあったことがわかる。 |
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