歓楽寺地蔵石仏         元亨2(1322)年   鎌倉後期
・奈良県奈良市都祁南之庄町1124             
・アクセス ・近鉄大阪線「榛原」駅下車。奈良交通「針インター」行きバス乗車、「南之庄東口」下車。「

・名阪国道「針」ICを下りて「針インター」交差点より国道369号線を南へ0.5q。交差点を右折し、南南西へ1.9q。
歓楽寺は、南ノ庄集落の南にある高野山真言宗の寺院で、本堂は鄙びた民家風の建物である。本堂東南の山裾に、小さな覆屋があり、その中に三体の地蔵が安置されている。

 三体の真ん中にある地蔵が都祁地区で最も古い元亨2(1322)年の年号銘を持つ。高さ1mほどの長方形の花崗岩の石材に枠いっぱいの彫り窪みをつくり、像高80pの、錫杖と宝珠を持つ地蔵を半肉彫りしたもので、七廻峠地蔵石仏のような豪快さや力強さに欠けるが、整った姿の穏やかな面相の地蔵である。