青野共同墓地西入口の地蔵石仏        鎌倉後期
・奈良市青野町          
・アクセス ・近鉄「大和西大寺」駅下車。南西へ約1q。

・第二阪奈道、宝来ランプより、阪奈道路の高架下の道路に入り、東へ680m。「阪奈宝来」交差点を左折し北へ約340m。三差路を右折し東へ360m。三差路を左折して北へ420m。左折すれば青野共同墓地。
 西大寺の南西400mに青野墓地と呼ばれる西大寺と本教寺の共同墓地がある。その墓地の南西の入口付近の民家の前に、優れた鎌倉後期の地蔵石仏が立っている。

 高さ1.6mの船型の石材に像高1.2mの地蔵菩薩を丸彫りに近く厚肉彫りしたもので、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ通常の姿の地蔵である。衣紋の表現は写実的で、穏やかな表情の面相は、二条の辻の地蔵石仏によくにていて、洗練された作風の地蔵石仏である。