尼が辻地蔵石仏 文永2(1265)年 鎌倉中期 |
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・奈良県奈良市四条大路5丁目 | ||
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「三条大路5丁目」交差点にあるディスカウントショップの駐車場横の立派な地蔵堂に安置されている。「三条大路5丁目」交差点は旧奈良街道と郡山道の交差する辻道で、尼が辻地蔵石仏は街道沿いの辻堂に祀られた体表的な地蔵石仏である。 黒い安山岩製で、高さ210pの二重円光を背負った、像高170pの半肉彫りの地蔵石仏である。右手を垂らして与願印、左手は胸前で宝珠を持つ古式の印相の像である。鼻の一部は欠けいるが引き締まった顔で、鎌倉中期の洞の地蔵石仏や朝日観音などとよく似た顔の表情や作風である。朝日観音と同じ文永2(1265)年の紀年銘がある。 通称「縁切り地蔵」と呼ばれ、尼寺に入る女性が、この地蔵の前で俗生と縁を切ったという。 |
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