正楽寺石棺仏               藤原時代
・奈良県香芝市平野                
・アクセス JR和歌山線「しずみ」駅下車南東1km    
自動車  西名阪道「香芝IC」下車北500m
             
・ 西名阪道「香芝IC」の北の集落が香芝市平野である。平野の集落の北に正楽寺がある。コンクリートつぐりの本堂の北側のコンクリート覆堂にこの石棺仏が安置されている。

 古墳石棺の棺台を転用したと思われる高さ230cm、幅95cmの板状石に、二重蓮華座の上に上品上生印を結んで端座する定印阿弥陀如来座像を薄肉彫りしたものである。年号は記されていないが、繊細な造形とおおらかな曲線の表現に平安時代後期頃の作風を残す。石棺を利用した石仏では最も古い遺品である。