瑠璃光寺石棺仏 藤原時代 |
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・大阪府柏原市山ノ井町 | ||
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柏原市の北部、八尾市との境近くの、山ノ井町の東の山麓に曹洞宗の小さな禅寺、瑠璃光寺がある。その瑠璃光寺の門を入った左側に小さな堂があり、石仏が三体、安置されている。 その中央に高さ1.4m、幅75cmの石材に二重円光背を彫りくぼめ蓮華座に坐す像高67cmの如来像を半肉彫りした石仏がある。一見して石棺材を使ったとわかる石仏で、家形石棺の蓋を横断カットして使用していて、上部に蓋石の合わせ目部分が、上部外側に縄付き突起が残っている。 如来像は右手をあげ、左手をさげて膝上に置くが、親指先を欠損しているため、尊名は断定できないが釈迦如来か阿弥陀如来と思われる。体部の充実感や衣紋の表現などから見て、藤原時代の造立と考えられる。左にある頭部が欠損する菩薩像も石棺仏である。 播磨石棺仏の中で最古の記銘文永2(1265)年 を持つ真禅寺石棺仏は、この如来石棺仏を真似たものと思われる。 |
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