池田地蔵石棺仏               鎌倉中期
・奈良県大和高田市池田                
・アクセス 近鉄大阪線「つきやま」駅下車南へ0.8km  
自動車  西名阪道「香芝IC」下車国道168号線を南へ5.4km、葛城市勝根付近を左折、東へ1.4km。
             
・ 大和高田市の西、大和高田市池田の小池寺の門前に建てられた小さな地蔵堂の中に安置されている。長持石棺の蓋石内部に地蔵立像を彫ったものである。

 高さ175cm、幅1mの石棺内壁に蓮華座を刻み、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ像高79cmの地蔵立像を半肉彫りしたものである。面長で、細身、大きく裾広がりにつくった裳裾で、光蓮寺跡石棺仏など柳本方面に残る建治年間の石仏、石棺仏とよく似た様式である。石棺の向かって右上部分と、顔の下部と錫杖が欠損している。

 奈良県の石棺仏は一目見ただけではでは石棺材を利用したものとは思えないものがほとんどであるが、この石仏は網掛け突起もついていて一見して石棺仏であることがわかる。