山上蔵王権現石仏               南北朝時代
・奈良県三郷町立野北二丁目      北緯34度35分49秒、東経135度41分11秒                
・アクセス JJR大和路線「さんごう」駅より北へ徒歩16分。
自動車  西名阪道「香芝IC」から北へ6q。
             
・ 信貴山の麓の城山台住宅地の南は段丘崖になっていて、その崖の下に細長く続く集落が山上である。その集落の屋敷跡と思われる土地の小さな祠に奈良県で3基しかないという珍しい蔵王権現石仏が安置されている。

 高さ65p、幅35pの長方形の石材に像高54pの右手を高く上げて三鈷を持ち、左手を腰に当て、右足を高く蹴り上げ、左手で立つ、憤怒相の蔵王権現像を半肉彫りしたもので、南北朝時代の作である。蔵王権現は吉野の金峯山寺の本尊として知られ、役行者が大峰山で感得したものという。山上蔵王権現石仏は日本で最も古い蔵王権現石仏である。