椿井弥勒笠石仏 鎌倉時代 |
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・奈良県生駒郡平群町椿井 北緯34度37分11秒 東経135度42分31秒 | ||
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・ 平等寺の南が椿井である。椿井は嶋左近の居城として知られる山城、椿井城の入口にあたる集落で、椿井の西入口に名号板碑ともに線彫りの如来石仏がある。 高さ145pで、笠石をのせる。身部は高さ95p、幅43p、厚さ18pで、二重円光背型の彫り込みをつくり、その中に像高58pの蓮華座に立つ如来像を線刻する。摩滅がすすみ尊名は判断しがたいが、顔をやや斜めに向けて、右手を胸前にあげて施無畏印をしているように見え、地元ではミロク(弥勒)と呼んで信仰していることから、弥勒笠石仏とした。 三郷町の一針薬師笠石仏や勢野西墓地の線刻阿弥陀石仏と類似し、鎌倉中期をくだらない作と考えられる。顔の部分が特に摩滅しているのは、信者が功徳を願ってなでさすったためである。 |
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