西勢野墓地阿弥陀石仏 鎌倉時代 | ||
・奈良県生駒郡三郷町勢野東4丁目 北緯34度36分16秒、東経135度42分18秒 | ||
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・ 勢野墓地は古くからの共同墓地で県道194号線を挟んで東西に分かれている。勢野西墓地には仏師快慶が下図を描いたといわれる近くの春日神社にある一針薬師笠石仏と同じ作風の阿弥陀如来の線彫り像がある。高さ130pの自然石の表面に二重光背形に彫り窪みをつくり、蓮華座に立つ像高83pの快慶作の国宝の浄土寺阿弥陀如来と同じ印相の阿弥陀如来像を線彫りしたものである。 近くの明治団地の瘡神(くさかみ)社には同じ作風で同じ像高の線彫りの弥勒石仏があり、この二つの石仏は一針薬師笠石仏の左右に立っていたものと考えられる。残念ながら両石仏とも風化が進み拓本をとらなければ巧みな彫りはわからない。西勢野墓地阿弥陀石仏は、墨を直接塗って拓本をとろうとした人がいたようで、現在、無粋な金網で防護されている。 |
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