梨本薬師堂薬師石仏 江戸時代 |
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・奈良県生駒郡平群町梨本 北緯34度38分2秒、東経135度42分8秒 | ||
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・ 平群駅の北500m、近鉄生駒線の線路のすぐ東にある薬師塚と呼ばれる古墳の前に立派な覆堂があり薬師堂と呼ばれている。その中に薬師如来2体と四国八十八ヶ所霊場の十一面観音、弘法大師、聖観音の五体の石仏が安置されている。中央に安置する薬師如来は素朴てユニークな表現の石仏である。 花崗岩石材をきれいな高さ94p、幅48pのの船型に整形し、下部に線彫りで蓮華座を刻んで、その上に浅く彫り窪みをつくり、右手施無畏印、左手に薬壺を持った薬師如来座像を浮き彫りにする。体躯のわりに大きな頭、おかっぱ頭のような螺髪、団子鼻のあどけない顔、紅葉のような右の手などまるで幼児を思わせる薬師石仏である。 |
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