貝吹地蔵 室町時代 |
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・奈良県生駒郡平群町鳴川 北緯34度39分17秒 東経135度41分10秒 | ||
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鳴川集落は千光寺の参道に沿った山道にあり、その中程にゆるぎ地蔵と呼ばれる地蔵を安置した辻堂がある。その辻堂から細い道を下ると川の流れ沿いに巨岩が露出するところがあり、鎌倉時代から室町時代にかけての多くの磨崖仏が彫られている。ゆるぎ地蔵の辻堂から渓谷に下りて最初に見られる磨崖仏が貝吹地蔵・はらみ地蔵・法螺吹き地蔵と呼ばれる磨崖仏である。 貝吹地蔵は北向きの岩肌に対角に二ヶ所の方形の彫り込みをつくり、それぞれ錫杖と宝珠を持つ地蔵立像を半肉彫りしたものである。貝吹地蔵の名前は修験道の人たちがこの地蔵の前で法螺貝を吹いてたことから由来する。 貝吹地蔵の向かいの東向きの岩には法螺吹地蔵とはらみ地蔵と呼ばれる磨崖仏がある。向かって左のやや大きい地蔵が法螺吹き地蔵で右の地蔵がはらみ地蔵である。はらみ地蔵は子さずけの仏として信仰されている。これらの磨崖仏は室町後期の作風である。 |
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