五尊磨崖仏 鎌倉時代後期 |
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・奈良県生駒郡平群町鳴川 北緯34度39分18秒 東経135度41分10秒 | ||
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鳴川集落は千光寺の参道に沿った山道にあり、その中程にゆるぎ地蔵と呼ばれる地蔵を安置した辻堂がある。その辻堂から細い道を下ると鳴川渓谷で、露出する岩に八尺地蔵磨崖仏など鎌倉時代から室町時代にかけての多くの磨崖仏が彫られている。 川には小さな太鼓橋がかかっていて、渡った川向こうの背の高い岩壁に五尊磨崖仏があり、五智如来と呼ばれている。 五尊磨崖仏は高さ63p、横132pの横長の枠を造り、その中を彫りくぼめて蓮華座に坐す像高35pほどの五尊を半肉彫りしたものである。中央は大日如来ではなく、左手に宝珠を持った矢田型の地蔵で、五尊磨崖仏は五智如来ではない。各尊名は釈迦・薬師・地蔵・弥勒・阿弥陀で鎌倉後期の作風を示す。 |
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