久安寺道の薬師石仏         室町時代
・奈良県生駒郡信貴畑     北緯34度37分10秒、東経135度40分59秒       
アクセス ・ 近鉄生駒線「平群」駅より平群町コミュニティバス西山間ルート(土日運休)乗車。「久安寺北垣内入り口」下車。西へ徒歩13分。

・ 自動車 第2阪奈道路「壱分」ランプを降りて国道168号線を南へ3q、近鉄「東山」駅前で右折して西へ1.8q、左折して信貴フラワー道路に入り南へ5.8q、左折して南久安寺へ方面へ0.5q、右折して北へ50m、右折して70m。
  
・ 久安寺は、信貴畑の北西、信貴フラワー道路の東の、山の中の集落で、谷を隔てて南北に分かれている。久安寺の北の集落(北垣内)の南端に瓦葺き薬師堂があり、その中に薬師石仏が安置されている。

 高さ170p、幅112p、厚さ50pの黒褐色の生駒石の自然石の表面を磨いて、下面に蓮華座を線彫りして、その上に高さ130pの二重円光背の彫り窪めをつくり、その中に像高120pの如来座像を半肉彫りしたもので、右手は施無畏印、左手で薬壺を持つ薬師如来である。半肉彫りと言ってもあまり立体感はなく、平板な表現となっている。納衣衣紋や肉付けは形式的で、親しみやすい風貌の薬師石仏である。