筆神さん(阿弥陀磨崖仏) 永禄11(1568)年 南北朝時代 | ||
・奈良県生駒郡越木塚 北緯34度37分15秒 東経135度41分41秒 | ||
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・ 近鉄生駒線「竜田川」駅より西へ1.5qにある越木塚集落は式内社で高さ約8m、幅約20数mの巨大な磐座と陰石をご神体としている石床(いわとこ)神社がある集落である。巨大な磐座のある地は現在、旧社地として残り、石床神社は、大正13(1924)年に旧社地より集落の北にある消渇(しょうかち)神社境内に移されている。石床神社・消渇神社の南、光慶寺の近くの道端に阿弥陀立像の磨崖仏がある。 高さ1.7mほどの小さな岩に高さ60pほどの船型の彫り窪みをつくり、その中に像高43pの蓮華座の上に立つ阿弥陀如来を半肉彫りしたもので、「筆神さん」と呼ばれて信仰を集めている。筆神の由来はフダ所の仏が転じてフダ神→フデ神となったもので、筆とは直接関係ないが、現在は石で造った立派な筆立てが造られ、文字上達や筆供養のため古い筆が多数供えられている。 |
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