木造深沙大将立像     永禄11(1568)年 南北朝時代
・奈良県生駒郡信貴畑      北緯34度38分4秒 東経135度40分15秒    
アクセス ・ 近鉄生駒線「平群」駅より平群町コミュニティバス西山間ルート(土日運休)乗車。「福貴畑集落センター」下車。西へ徒歩12分。

・ 自動車 第2阪奈道路「壱分」ランプを降りて国道168号線を南へ3q、近鉄「東山」駅前で右折して西へ1.8q、左折して信貴フラワー道路に入り南へ3.1q、左折して八尾方面へ0.75q。
  
・ 杵築神社の拝殿の隣に観音堂があり、本尊の観音座像とともに、木造深沙大将立像が祀られている。石仏ではないが、珍しい仏像なので紹介する。深沙大将は石仏では大分市の高瀬石仏がよく知られて、玄奘三蔵が天竺に赴いた時、流沙を渡るのにこの神によって守護されたと伝えられる。 「西遊記」における沙悟浄がそれにあたる。

 杵築神社の深沙大将立像は像高2m近い寄木造りで、南北朝〜室町前期の作で、県の文化財に指定されている。頭髪を逆立て、髑髏の首飾りをし、左腕に蛇をまき付け、腹部には童子の顔が彫られた、怪奇な姿は、興味が尽きない。