送迎(ひるめ)不動石仏           鎌倉後期
・奈良県王寺町畠田七丁目   北緯34度34分37秒、東経135度41分42秒                
・アクセス JR関西線「王寺」駅下車。「明神1丁目」行きバスに乗車し「王寺町文化福祉センター」下車。北へ0.3q。
自動車  西名阪道「香芝IC」下りて、北へ2.5q。「王寺町文化福祉センター」バス停付近に車を止めて、徒歩で北へ0.3q。
             
・ 王寺ニュータウンへ国道168号線から王寺ニュータウンへ入る道の途中に永福寺という寺がある。その寺の北の池付近から細い山道を70mほど入った林の中の覆堂に祀られている。

 高さ90p・幅30センチ・厚さ17pの安山岩の自然石を使って、岩座に立つ像高62pの不動明王を浮き彫りにした石仏である。顔を左にやや傾けて、体をくの字に捻ねり、巻き毛を束ねて左肩に垂らし、右手の剣は肩に担ぐように持つ。上部が火焔状にとがった石材をうまく利用した、絵画的な表現の不動像である。写実的な表現で鎌倉後期の造立と考えられる。