一石一尊十三仏(虚空蔵菩薩)         室町後期 
・奈良県生駒郡平群町信貴山    北緯34度36分43秒、東経135度40分15秒             
アクセス ・ JR大和路線「王寺」駅または近鉄生駒線「信貴山下」駅より奈良交通「信貴山門」行きバス乗車「信貴大橋」下車、徒歩15分。
・ 近鉄信貴山線「信貴山口」下車、ケーブルに乗り換え「高安山」下車。近鉄バスで「信貴山門」へ。徒歩20分。

・ 自動車 西名阪道「法隆寺」ICを降り北へ2.1q「法隆寺東」交差点を左折、国道25号線を西へ約2q「龍田大橋」交差点を左斜め前方にすすみ、南西へ0.7q「三室」交差点を右折、県道236号線を西へ3.2qで右折、信貴フラワーロードに入り北へ1.2q。信貴畑の交差点で左折、南南西へ1.2q。
 または、第2阪奈道路「壱分」ランプを降りて国道168号線を南へ、「椿井」交差点を直進し県道194号線に入り、「勢野」交差点を右折、県道236号線を西へ2.5qで右折、信貴フラワーロードに入り北へ1.2q。信貴畑の交差点で左折、南南西へ1.2q。                      
  
・ 命蓮塚にある上部を山型に造った一尊一石の十三仏の板碑と同じ様式の一石一尊十三仏は信貴山奥の院周辺にも見られる。その一つが信貴山朝護孫子寺の多宝塔から寳青院に向かう道の途中に2基の一石一尊十三仏が並べられている。共に上部を山型に造った板碑で、舟形の彫り窪みをつくりその中に十三仏の一尊をを半肉彫りしたものある。

 向かって左は五仏座像を付した宝冠を戴き、左手に宝珠をのせ、右手で剣を持った虚空蔵菩薩像の板碑で、摩滅もなく穏やかな整った姿である。半分土の中に埋まった右の板碑は像の左半分か欠損し摩滅も進んでいるが、薬壺らしいものを持っているので薬師如来と思われる。