命蓮塚石室十三仏 江戸時代 | ||
・奈良県生駒郡平群町信貴山 北緯34度36分31秒、東経135度40分12秒 | ||
|
||
・ 大きな張り子の寅「世界一福寅」の手前に絵馬堂があり、その向かいの階段が開山堂への道である。開山堂は開祖の聖徳太子や中興の祖、命蓮上人などを祀るお堂で江戸時代に建立された。その開山堂の裏に命蓮上人の墓と伝えられる命蓮塚がある。 信貴山中興の祖、命蓮上人は、醍醐天皇の病気平癒の祈願をし、毘沙門天の加護により、天皇の病気を癒やした僧で、このことにより「朝護孫子寺」の勅号を賜ったという。命蓮上人に関わる物語については「源氏物語絵巻」と並ぶ日本の絵巻物の傑作、国宝である「信貴山縁起絵巻」に描かれている。 その命蓮塚の上に石室十三仏が祀られている。この石室十三仏は成福院十三仏石室と同形式で、後世に模倣して造られたものと思われる。総高88pで成福院のものよりやや小さく、諸像の配置も少し異なるが、僧形像を含めて同じ尊像が浮き彫りにされている。 |
||