命蓮塚石室十三仏         江戸時代 
・奈良県生駒郡平群町信貴山    北緯34度36分31秒、東経135度40分12秒             
アクセス ・ JR大和路線「王寺」駅または近鉄生駒線「信貴山下」駅より奈良交通「信貴山門」行きバス乗車「信貴大橋」下車、徒歩5分。
・ 近鉄信貴山線「信貴山口」下車、ケーブルに乗り換え「高安山」下車。近鉄バスで「信貴山門」へ。徒歩10分。

・ 自動車 西名阪道「法隆寺」ICを降り北へ2.1q「法隆寺東」交差点を左折、国道25号線を西へ約2q「龍田大橋」交差点を左斜め前方にすすみ、南西へ0.7q「三室」交差点を右折、県道236号線を西へ4.4qで信貴山朝護孫子寺駐車場。徒歩5分。
 または、第2阪奈道路「壱分」ランプを降りて国道168号線を南へ、「椿井」交差点を直進し県道194号線に入り、「勢野」交差点を右折、県道236号線を西へ3.7qで信貴山朝護孫子寺駐車場。                      
  
・ 大きな張り子の寅「世界一福寅」の手前に絵馬堂があり、その向かいの階段が開山堂への道である。開山堂は開祖の聖徳太子や中興の祖、命蓮上人などを祀るお堂で江戸時代に建立された。その開山堂の裏に命蓮上人の墓と伝えられる命蓮塚がある。

 信貴山中興の祖、命蓮上人は、醍醐天皇の病気平癒の祈願をし、毘沙門天の加護により、天皇の病気を癒やした僧で、このことにより「朝護孫子寺」の勅号を賜ったという。命蓮上人に関わる物語については「源氏物語絵巻」と並ぶ日本の絵巻物の傑作、国宝である「信貴山縁起絵巻」に描かれている。

 その命蓮塚の上に石室十三仏が祀られている。この石室十三仏は成福院十三仏石室と同形式で、後世に模倣して造られたものと思われる。総高88pで成福院のものよりやや小さく、諸像の配置も少し異なるが、僧形像を含めて同じ尊像が浮き彫りにされている。