成福院石室十三仏         文明11(1479)年 
・奈良県生駒郡平群町信貴山    北緯34度36分35秒、東経135度40分12秒             
アクセス ・ JR大和路線「王寺」駅または近鉄生駒線「信貴山下」駅より奈良交通「信貴山門」行きバス乗車「信貴大橋」下車、徒歩5分。
・ 近鉄信貴山線「信貴山口」下車、ケーブルに乗り換え「高安山」下車。近鉄バスで「信貴山門」へ。徒歩10分。

・ 自動車 西名阪道「法隆寺」ICを降り北へ2.1q「法隆寺東」交差点を左折、国道25号線を西へ約2q「龍田大橋」交差点を左斜め前方にすすみ、南西へ0.7q「三室」交差点を右折、県道236号線を西へ4.4qで信貴山朝護孫子寺駐車場。徒歩5分。
 または、第2阪奈道路「壱分」ランプを降りて国道168号線を南へ、「椿井」交差点を直進し県道194号線に入り、「勢野」交差点を右折、県道236号線を西へ3.7qで信貴山朝護孫子寺駐車場。                      
  
・ 朝護孫子寺は、奈良県生駒郡の信貴山にある信貴山真言宗総本山の寺で、本尊は毘沙門天。  聖徳太子の創建と伝えられ、太子が寅の年、寅の日、寅の刻に毘沙門天王が出現されることで御加護を受け、物部守屋を討伐したことに始まる。そのため、張り子の虎が至る所に置かれている。「信貴山の毘沙門さん」、「信貴山寺」などと呼ばれ、”商売繁盛”、”必勝祈願”、”金運招福”、”合格祈願”など庶民信仰の場として広く親しまれ、参拝者が絶えない。成福院は朝護孫子寺の塔頭の一つで「如意融通宝生尊(融通さん)」を祀る。

  石室十三仏は元は仁王門の近くの成福院墓地にあったもので、現在は境内の庭に置かれている。板石の上に三枚の板石を立てて、上に唐破風の屋根を乗せて石室としたもので、奥壁には中央に梵字「ア」を刻み、その左右上下に、虚空蔵・阿しゅく・大日・阿弥陀の各像を浮き彫りにしている。左の壁には観音・勢至・薬師・弥勒の4像と僧形像、右の壁には地蔵・普賢・文殊・釈迦・不動を配置している。梵字「ア」と僧形像が加えられた十三仏である。石室の総高は103p、奥行き67pで各像の像高は約19pで、十三仏としては奈良県最古の文明11(1479)年の刻銘がある。