西勢野墓地十三仏板碑         元禄7(1694)年
・奈良県生駒郡三郷町勢野東4丁目     北緯34度36分16秒、東経135度42分17秒             
アクセス ・ 近鉄生駒線「勢野北口」駅より南東へ徒歩6分。

・ 自動車 西名阪道「法隆寺」ICを降り北へ2.1q「法隆寺東」交差点を左折、国道25号線を西へ約2q「龍田大橋」交差点を直進し、県道195号線を南西へ1q「勢野北」交差点を左折県道194号線に入り315m。  または、第2阪奈道路「壱分」ランプを降りて国道168号線を南へ6.9q、「椿井」交差点を直進し県道194号線に入り南へ1.15q
  
・ 勢野墓地は古くからの共同墓地で県道194号線を挟んで東西に分かれている。勢野西墓地には仏師快慶が下図を描いたといわれる近くの春日神社にある一針薬師笠石仏と同じ作風の阿弥陀如来の線彫り像がある。残念ながら風化が進み拓本をとらなければ巧みな彫りはわからない。

 その勢野西墓地の入口に江戸時代の六地蔵と共に十三仏板碑がある。高さ165p幅50pの船形板碑で上部に天蓋を刻み、その下に蓮華座にのる虚空蔵菩薩と四列三段で他の十二仏を半肉彫りで彫ったもので、虚空蔵菩薩はやや大きめで、各像は櫟原墓地十三仏碑と同じく素朴な表現となっている。