石福寺板碑群十三仏  安土桃山時代
・奈良県生駒市萩の台     北緯34度39分36秒、東経135度42分43秒             
アクセス ・ 近鉄生駒線「南生駒」駅より南南東へ徒歩12分。

・ 自動車 第2阪奈道路「壱分」ランプを降りて国道168号線を南へ970m、「小瀬町西交差点」「椿井」左折し、旧国道168号線に入り、
  
・ 石福寺は生駒市の萩の台にある融通念仏宗の寺院で、境内には昭和の初めまで続いた乙田浄瑠璃・芝居の資料の保存館がある。本堂の前には安土桃山時代の十三仏板碑と六字名号板碑が一列で並んでいる。その内、3基が十三仏板碑である。

 3基の十三仏板碑のうち向かって右にあるのが古く天正2(1574)年の紀年銘が刻まれている。高さ99p、幅52pの板碑で頂上を山型につくり、蓮華座にのる虚空蔵菩薩と他の尊像を四列三段で半肉彫りであらわしたものである。
 
 中央の十三仏板碑は高さ94p、幅41.5pの船型状板碑で頂部に天蓋を刻み、その下に虚空蔵菩薩と四段三列で十二尊を蓮華座上に半肉彫りしたものである。慶長5(1600)年の紀年銘がある。
 左の十三仏板碑は高さ101p、幅39.5pの船型状板碑で天蓋を設け、その下に虚空蔵菩薩を配し、その下四段三列で十二尊を半肉彫りする。慶長7(1602)年の紀年銘がある。

 3基とも刻銘には人名や法名とともに「逆修」の文字が刻まれていて、死後の供養のために建立したことがわかる。