守田十三仏石仏  永正27(1530)年
・三重県伊賀市守田町  北緯34°44′37.8″、 東経136° 7′26.6″                
アクセス ・ 伊賀鉄道「四十九」駅下車 西南西へ2.6q

・ 自動車  名阪国道「上野IC」下りて南南東へ約700m。
  
 名阪国道「上野IC」を下りて、国道368号線を南へ進みIC近くの蕎麦屋の近くの斜め左に入る細い道を南東270mほど行った道沿いの扇のような形の岩に彫られている十三仏である。

 十三仏の向かって右にある像高60pの地蔵磨崖仏が最初に彫られ、十三仏はその後追彫られたものである。地蔵磨崖仏の左右に「神主」と「八幡大菩薩」、下に永正十五(1518)年天戌刀 四月廿四日」の刻銘がある。

 十三仏は高さ90p、幅46pの矩形の彫りくぼみをつくり、その中に一番上に天蓋の下の虚空菩薩を、その下に、阿しゅく・大日・阿弥陀、薬師・観音・勢至、弥勒・地蔵・普賢、不動・釈迦・文殊と3体ずつ四段に薄肉彫りする。矩形の彫りくぼみの左右に「本願施主道忍」「永正廿七年庚戌」の刻銘があり、地蔵造立の12年後、永正27(1530)年に道忍が中心に追刻したことがわかる。

 太田古朴著「三重県石造美術」によると各仏の横に尊名と「道祐」「妙正」などと名前が刻まれていて(摩滅していて判読が難できなかった。)、念仏衆の集団によって造立したものであるという。