輿山往生院惣墓十三仏板碑         室町後期
・奈良県生駒市有里町    北緯34度40分8秒、東経135度42分12秒             
アクセス 近鉄生駒線線「南生駒」駅下車徒歩15分

自動車  第2阪奈道路「壱分」ランプを降りて、国道168号線を南へ約760m「大登大橋西詰」交差点を右折、。西へ30m。生駒南中学校前で右折、次の交差点を左折、西へ240m
                      
  
・南生駒駅の西北に見える丘が生駒六郷の惣墓、輿山惣墓である。その惣墓の丘頂に往生院がある。往生院には関西様式の宝篋印塔としては最古の正元元(1259)年の紀年銘を持つ宝篋印塔や鎌倉時代の五輪塔、五輪卒塔婆など多くの中世の石造物がある。

 往生院の北にある墓地には種子で表した十三仏板碑が2基あり、その内の1基は珍しい形式である。高さ116p・幅48pの船型の板碑で、表面枠取り内に天蓋を飾って、下面に蓮華座上月輪内に十三種子を刻む。その下に地蔵・阿弥陀座像を半肉彫りしている。その左右に「西念逆修 妙性逆修」の刻銘があり、夫婦が自己の供養として造立したと考えられる。